暑さが和らぎ、朝晩の涼しさを感じる初秋。季節の変わり目は体調を崩しやすく、風邪や疲れが出やすい時期です。
そんな時こそ、薬膳の知恵で免疫力を高める食材を取り入れて、元気な体を作りましょう。
1. 初秋の体と免疫力
初秋は、夏の疲れが体に残り、空気も乾燥し始めます。
体の防御力(免疫力)が弱まると、次のような症状が現れやすくなります:
- 朝晩の冷えで体がだるい
- 咳や喉の不調
- 食欲不振や疲れやすさ
薬膳では、体の防御力を「衛気(えき)」と呼び、食材で整えることで季節の変化に負けない体を作ることができます。
2. 免疫力を高める薬膳食材
① 山芋(やまいも)
- 効果:体力を補い、消化機能を整える
- 食べ方:すりおろしてとろろにしたり、スープや蒸し物に
- ポイント:夏の疲れで弱った体を元気に
② 栗(くり)
- 効果:気(元気)を補い、疲労回復
- 食べ方:煮物やご飯に入れる、甘露煮としても◎
- ポイント:初秋の旬のエネルギー源
③ 蓮の実(れんの実)
- 効果:脾(消化器)を補い、体力回復、免疫力アップ
- 食べ方:お粥やスープ、煮物に入れる
- ポイント:疲れやすい方、食欲がない方におすすめ
④ きのこ類(しいたけ、まいたけ、えのきなど)
- 効果:免疫細胞を活性化し、感染症予防
- 食べ方:味噌汁、炒め物、鍋料理に
- ポイント:抗ウイルス作用が期待できる食材
⑤ ナツメ(なつめ)
- 効果:血(血流)を補い、体を温める
- 食べ方:お茶、スープ、甘煮として
- ポイント:冷えや疲れにおすすめ
3. 初秋の薬膳ポイント
- 旬の食材を使う:山芋、栗、きのこ、ナツメなど
- 体を温める食材を取り入れる:冷えやだるさを改善
- 消化の良い食事で体を労る:スープや煮物中心に
- バランスよく五味(甘・酸・苦・辛・鹹)を取り入れる
4. まとめ
初秋は、夏の疲れと乾燥で体調を崩しやすい時期です。
薬膳の食材で体を温め、消化力と免疫力を整えることで、風邪やだるさに負けない体を作ることができます。
体質や症状に合わせて食材を選ぶことが大切ですので、気になる方はご相談ください。
元気な秋を迎えましょう!
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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