消化器内科
このような方におすすめします
<胃カメラ>
1.胃の症状のある方
胃が痛い、吐き気がある、飲み込みにくい、お腹がはる、食欲がない、便に血が混じる、便が黒いなど
2.検査異常のある方
貧血がある、胃のバリウム検査で異常があるなど
3.癌検診の目的で
50歳になったら、1~2年に1回胃癌検診のための、胃カメラをおすすめします。
4.定期経過観察
食道癌や胃癌の術後、逆流性食道炎や胃炎、潰瘍、ポリープがあるなどのフォローのため
<大腸カメラ(大腸内視鏡)>
1.おなかの症状のある方
おなかが痛い、おなかがはる、便が出にくい、便が細い、便に血が混じるなど
2.検査異常のある方
貧血がある、便潜血検査で異常があるなど
3.癌検診の目的で
50歳になったら、年に1回便潜血検査をおすすめします。特にご家族に大腸癌のかたがいらっしゃる、喫煙をする、自覚症状があるという方は、ハイリスクなので一度大腸内視鏡検査をおすすめします。
4.定期経過観察
大腸癌の術後、大腸ポリープがあるなどのフォローのため
胃カメラのおすすめ
胃癌や食道癌は、早期に発見できるようになりましたが、未だに増加傾向にあります。
胃癌や食道癌は早期に発見すれば、体への負担の少ない内視鏡治療が可能なで、定期的に検査することで早期発見・早期治療するのが望ましいと考えられます。
当院の胃カメラは、経験豊かな専門医がレーザー光を用いた最先端の内視鏡機器を用いて診断しておりますので、胃癌や食道癌などの病変を早期に診断することが可能です。胃癌や食道癌の早期発見・早期治療のためには、ぜひ胃カメラによる定期検査をおすすめします。
当院では、2005年の開院時から、患者様に負担の少ない経鼻内視鏡を使用しています。経鼻内視鏡は直径5.9mmという細さと口を通らないため「おえっ」という嘔吐反射が少ない上、検査中にも会話ができます。もちろん、口からの胃カメラも行っています。
また、ご希望の患者さまには、麻酔で眠っている間に検査することも可能ですので、ご相談下さい。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)Q&A
Q: ピロリ菌って何ですか?
A:ピロリ菌は胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌です。様々な研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍、胃癌などの胃の病気に深く関わっていることが明らかにされてきました。
Q: ピロリ菌の関係する病気は?除菌した方がいいですか?
A:ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃癌になりやすくなります。また、胃のリンパ腫や特発性血小板減少症紫斑病との関連もいわれています。ピロリ菌の除菌により、これらの病気の頻度を減らすことが期待されます。また、胃痛、嘔気、胸焼けなど、胃の症状にピロリ菌感染が関連している場合もあるので、胃カメラ等で症状の原因を診断の上、除菌をおすすめすることもあります。
Q: ピロリ菌の検査は?
A:①内視鏡を使用する検査
(1)迅速ウレアーゼ検査(2)検鏡法(3)培養法
②内視鏡を使用しない方法
(1)抗体検査(血中、尿中)(2)尿素呼気試験(3)便中抗原検査があります。これらの検査には一長一短がありますので、当院では、感度・信頼度や利便性を考慮して、内視鏡検鏡法、血中抗体検査、便中抗原検査などを組み合わせて検査しております。
Q: 除菌療法は?
A:ピロリ菌の除菌療法は、胃酸を抑える薬と抗生物質を組み合わせて薬を7日間内服します。除菌が不成功の場合、2次除菌を行います。
胃カメラ Q&A
Q:胃カメラはどんな検査ですか?
A:内視鏡を口や鼻から挿入し、のど、食道、胃、十二指腸を観察します。
Q:鼻からの胃カメラのメリットは?
A:口から挿入する時より喉を通過する時のオエッと言う感じが軽くなる方が多いです。 鼻からの胃カメラでもしんどい方は、鎮静剤を使用しての胃カメラも可能です。
Q:検査時間はどれぐらいかかりますか?
A:経鼻の場合、前処置も含めて20~30分程度です。
Q:鎮静剤を使用する場合の手順と注意点は?
A:点滴で鎮静剤を投与し、眠っている間に胃カメラ検査します。 この場合、口からの挿入になります。鎮静剤で呼吸が苦しくなる方がいらっしゃいますので検査中、酸素モニターを装着いたします。特にご高齢の方や喘息などの呼吸器疾患のある方はリスクを伴いますので鎮静剤をお断りすることもございます。また、検査後はねむけを伴いますので観察室で経過観察後に帰宅していただきます。その際、自動車や自転車の運転は避けていただくようお願いしております。
検査予約と患者さんへのお願い
検査予約はご来院の上、予約日程を決定させていただいております。
来院時に必要な術前検査を行い、検査についての説明をさせていただいております。
※前日当日の注意事項は検査時間により異なるので予約時に説明させていただきます。
大腸カメラ(大腸内視鏡)検査のおすすめ
大腸に大腸ポリープができると、その一部は数年のうちに大腸癌になるといわれています。大腸癌が進行して発見されると、大きな手術をして切除しないと治りません。しかし、大腸癌がごく早期のうちに発見されれば、おなかをきらなくても、内視鏡で治療できます。さらに、大腸ポリープのうちに切除できれば、大腸癌が予防できます。
当院の大腸カメラ(大腸内視鏡)
当院の大腸カメラ(大腸内視鏡)は、経験豊かな専門医がレーザー光を用いた最先端の内視鏡機器を用いて診断しておりますので、大腸ポリープや大腸癌などの病変を早期に診断することが可能です。大腸ポリープや早期大腸癌は、外来にて切除しております(日帰り手術)。術後は、出血しやすいので、1週間程度の運動制限とアルコールや食事の制限が必要です。
ただ、大きい病変や進行した大腸癌で、切除できないと判断した場合、さらに高度専門医療機関への紹介をすることもございます。
大腸カメラ(大腸内視鏡)は、痛い、苦しいという印象ですが、当院では、楽に検査を受けていただくために、希望の方には検査前に鎮静剤を注射してから検査しております。
検査予約と患者さんへのお願い
<検査予約 について>
まず、当院にご来院ください。症状や現在の治療内容などをお聞きして、大腸カメラ(大腸内視鏡)を予約いたします。その際、検査の内容や前処置の方法などについてご説明いたします。なお、お電話やインターネットでの予約は受け付けておりませんのでご了承ください。
<検査当日>
朝から、下剤を内服していただきます。予約時間にご来院いただき、検査を開始します。
検査後は、回復室でゆっくり休んでから帰宅していただきます。(お帰りの際は、お車や自転車などの運転ができませんのでご注意ください)
胃カメラ
観察のみ
〇3割負担:4,000円前後~
●1割負担:1,500円前後~
生検検査
〇3割負担:7,000円前後~
●1割負担:2,000円前後~
大腸カメラ(大腸内視鏡)
観察のみ
〇3割負担:6,000円前後~
●1割負担:2,000円前後~
生検検査
〇3割負担:1万円前後~
●1割負担:4,000円前後~
大腸ポリープ切除術(日帰り手術)
〇3割負担:3~4万円前後
●1割負担:1~1.5万円前後
*受診や前投薬の費用は含んでおりません。
*令和4年4月~ポリープ切除術の保険点数に変更がありました。