2.小腸・大腸の疾患
●過敏性腸症候群、大腸憩室症
必要に応じて大腸内視鏡、腹部CTなどで検査します。
原因や体質によって、西洋薬や漢方薬による治療を行います。
●炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
必要に応じて大腸内視鏡などで検査します。
重症度によって、専門医療機関と連携しながら、治療します。
●大腸ポリープ、大腸癌
大腸内視鏡による検査を行い、切除可能であれば、外来で治療します。
内視鏡切除できない進行した大腸癌や大腸ポリープは専門医療機関に紹介します。
→大腸内視鏡
<大腸ポリープのがん化>
一般的に、大腸がんの多くは、大腸ポリープから数年かけてがんへと段階的に進行するといわれています。
ただし、全てのポリープががんになるわけではないが、特定のタイプのポリープががん化するリスクが高いと言われています。
ポリープのタイプ
1.腺腫性ポリープ(アデノーマ)
がん化するリスクが比較的高いポリープです。
大腸がんの多くはこのタイプのポリープから発生します。
サイズが大きくなるほど、形が異常なほど、高度異形成が見られるほどがん化のリスクは高まります。
2.非腺腫性ポリープ
炎症性ポリープ、過形成性ポリープなどが含まれ、これらは通常がん化しにくいが、過形成性ポリープの一部(鋸歯状病変)ではがん化するものもあります。
スクリーニングと予防
・定期的な大腸内視鏡検査により、ポリープを早期に発見し、切除することが大腸がんを防ぐ最も効果的な方法です。
・ポリープが見つかった場合、そのサイズ、数、形状、切除標本の病理学的特徴に基づいて、適切な治療方針、監視間隔が決定されます。
このように、大腸ポリープの管理と定期的なスクリーニングは大腸がんの予防に非常に重要です。ポリープが見つかった場合は、適切なフォローアップと治療が必要になります。