漢方・薬膳

薬膳~春の山菜のおすすめ

春の山菜は、冬の間にたまった「老廃物(湿・熱)」を体外へ排出し、気血の巡りを整える働きがあるとされ、中医学(漢方)の観点からも薬膳に非常に適しています。以下に、代表的な春の山菜とその薬膳的効能をご紹介します。

春の山菜と薬膳的効能
ふきのとう:清熱解毒・利湿→冬にこもった熱を発散し、むくみを取る
たらの芽: 補気・活血:体力回復、血流促進
こごみ:清熱潤腸・通便→熱を取り除き便通を整える
ぜんまい:補血・潤腸→血を補い、腸を潤す
うど:理気・健脾→気の巡りをよくし、胃腸を整える
わらび:清熱・解毒・利尿→体の中の余分な熱や水分を出す

春の山菜 薬膳のポイント
「春は肝の季節」:中医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節。山菜は「肝の気」をのびやかにし、イライラや不眠、目の疲れなどの「肝」のトラブルの予防に役立ちます。
苦味は春の養生に最適:ふきのとうやたらの芽のような“春の苦味”は、冬の間に蓄積した「熱」や「老廃物」を解毒する働きがあるとされ、春のデトックスにぴったり。
調理の際は加熱やアク抜きが重要:山菜にはシュウ酸やアクを含むものもあるので、軽く茹でる・水にさらすなど下処理をしっかりと。

簡単な春の薬膳メニュー例
「春のデトックス山菜スープ」
材料:ふきのとう、こごみ、わらび、生姜、鶏スープ
効能:解毒、整腸、巡り改善
作り方:下処理した山菜を鶏スープでさっと煮込み、生姜を加えると胃腸も温まります。

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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック

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