健康・医学

脂質異常症と上手に付き合うための食事療法ガイド

はじめに:
脂質異常症は、血中の脂質(主にコレステロールとトリグリセリド)が正常値を超える状態を指し、心血管疾患のリスクを高めます。しかし、適切な食事療法により、これらのリスクを管理し、改善することが可能です。ここでは、脂質異常症における食事療法のポイントを紹介します。

食事療法の基本原則:

  1. 飽和脂肪酸の摂取を控える:

飽和脂肪酸は、主に動物性脂肪に多く含まれています。赤身の肉、バター、クリーム、チーズなどの摂取を減らしましょう。

  1. トランス脂肪酸を避ける:

加工食品、ファーストフード、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸は、コレステロール値を悪化させます。これらの食品の摂取を避けましょう。

  1. 不飽和脂肪酸を選ぶ:

オリーブオイルやナッツ、アボカド、魚などの不飽和脂肪酸は心血管健康に良い影響を与えます。特に、オメガ3脂肪酸が豊富な魚(サーモン、鯖、アジなど)を週に2回以上食べることが推奨されます。

  1. 食物繊維を多く含む食品を摂る:

食物繊維は、特に水溶性のものがコレステロールの吸収を抑える効果があります。オートミール、リンゴ、豆類、野菜などを積極的に取り入れましょう。

  1. 総カロリー摂取量に注意する:

体重管理はコレステロール管理にも直結します。適切なカロリー摂取量を守り、肥満を避けるようにしましょう。

まとめ:

高脂血症の食事療法は、単に「何を食べないか」ではなく、「何を食べるか」に重点を置くことが重要です。健康的な脂質を選び、食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れることで、血中脂質を改善し、心血管疾患のリスクを低減させることができます。日々の食生活にこれらのポイントを取り入れ、健康的な体を目指しましょう。

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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック

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