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糖尿病~糖尿病の合併症:糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症は、糖尿病が原因で目の奥にある「網膜」という部分が傷つき、視力に影響を及ぼす病気です。視力が悪くなったり、最悪の場合、失明することもあるので、非常に注意が必要です。

  1. 糖尿病が目にどうして影響するの?
    糖尿病になると、血糖値が高くなります。これが長く続くと、体中の血管がダメージを受けてしまうんです。目の中にもたくさんの細い血管がありますが、ここも糖尿病のせいで傷ついてしまいます。特に「網膜」と呼ばれる部分は、視力に重要な役割を持つ場所で、この血管が壊れると視力が低下します。血糖値が上昇し、HbA1cが6.5以上になると網膜症のリスクが高くなります
  2. どんな症状が出るの?
    糖尿病性網膜症は、初期にはあまり症状がないことが多いです。自分で気づく頃には、すでに病気が進行していることがあります。症状が進むと、次のような症状が出ます。

・視力の低下: 物がぼやけて見える、細かい文字が読みにくくなる。
・視野に黒い影が出る: 見ている景色の中に黒い斑点や影が見えることがあります。
・突然の視力喪失: 網膜の血管が破れて出血すると、突然見えなくなることもあります。

  1. 糖尿病性網膜症が怖い理由
    糖尿病性網膜症の怖いところは、気づかないうちに進行する点です。視力が悪くなってきて初めて気づくことが多く、その時にはもう病気が進んでしまっていることが多いです。さらに、網膜がダメージを受けると、元に戻すことが難しく、失明のリスクもあります。
  2. 治療法はあるの?
    糖尿病性網膜症の治療は、病気の進行を防ぐために行われますが、元の視力を取り戻すのは難しいことも多いです。代表的な治療法は次のとおりです。

レーザー治療: 網膜に異常な新しい血管ができてしまうのを防ぐために、レーザーで血管を焼く治療です。これにより、視力の低下を抑えることができます。
硝子体手術: 出血や網膜剥離がある場合、手術で出血を取り除いたり、網膜を修復することがあります。
抗VEGF療法: 目の中に薬を注射して、異常な血管の成長を抑える治療です。

  1. どうやって予防できるの?
    糖尿病性網膜症を防ぐためには、まず血糖値をしっかり管理することが一番大切です。血糖値が高い状態を続けないことで、目の血管へのダメージを防ぐことができます。血糖値管理は、HbA1cを6.5%未満に維持することが理想的とされています。さらに、血圧管理も重要と言われています。
    また、定期的に眼科で検査を受けることも重要です。特に、糖尿病の人は、症状がなくても年に1回は目の検査を受けることが勧められます。

まとめ
糖尿病性網膜症は、糖尿病が原因で目の奥の血管が傷ついて、視力に大きな影響を与える病気です。初期には症状が出にくく、気づいた時には進行していることが多いので、早めの検査と血糖値の管理がとても大切です。

参考:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」(南江堂)

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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック

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