― 薬膳の考え方を取り入れて、血圧にやさしい冬の食事 ―
冬は寒さで血管が縮み、血圧が上がりやすい季節です。
さらに、鍋料理・漬物・汁物など、塩分が多くなりやすい食事も増えます。
ここに、漢方の食養生である「薬膳の考え方」を取り入れると、
●「体を温めながら、血圧を上げにくい食事」
が実践しやすくなります。
1. 薬膳からみた「冬」と高血圧
薬膳では、冬は
「腎(じん)」を養い、体を冷やさない季節と考えます。
寒さで
*血流が悪くなる
*体が縮こまる
*水分代謝が乱れる
これが続くと、
● 血圧が上がりやすくなる
● むくみ・冷え・夜間尿が増える
といった不調につながります。
つまり冬の高血圧対策は、
温める+巡らせる+塩分を控える
が基本になります。
2. 冬の高血圧におすすめの薬膳食材
〇血圧にやさしい食材(巡らせる)
- 白菜
- 大根
- ほうれん草
- 小松菜
- きのこ類
- 海藻
- 豆腐・納豆
● 余分な塩分や水分の排出を助けます。
〇 体を温める食材(冷え対策)
- しょうが
- ねぎ
- にら
- ごぼう
- かぼちゃ
- 玉ねぎ
● 血管の収縮を防ぎ、血圧の急上昇を抑えます。
〇 血の巡りをよくする食材
- 青魚(さば・いわし)
- 黒ごま
- 黒豆
- 酢(少量)
● 動脈硬化予防にもつながります。
3. 冬に気をつけたい食事のポイント
① 鍋料理は「減塩薬膳鍋」に
鍋は便利ですが、
❌ 市販の鍋つゆ
❌ ポン酢のかけすぎ
で塩分過多になりやすいです。
*昆布・しいたけ・かつおのだしを効かせる
* しょうが・ねぎで風味をつける
* 味付けは薄め
* 具は野菜・きのこ・豆腐中心
→ 体を温め、血圧にもやさしい鍋になります。
② 汁物は「具だくさん・汁少なめ」
- みそ汁
- スープ
は
* 1日1杯まで
* 飲み干さない
* 野菜多め
が基本です。
③ 冬に増えやすい塩分食品に注意
- 漬物
- 塩鮭
- ハム・ソーセージ
- インスタント食品
● 「少量」「毎日は食べない」を意識しましょう。
4. 薬膳的・冬の高血圧やさしい食事例
朝
- ごはん
- 野菜とねぎの薄味みそ汁
- 納豆
- ヨーグルト
昼
- 野菜ときのこのうどん(だし薄め)
- 小鉢:ひじき煮・ほうれん草のおひたし
夜
- 薬膳風しょうが鍋
(白菜・大根・豆腐・きのこ・白身魚) - 雑炊少量
●「温める・巡らせる・塩分控えめ」がそろいます。
5. 食事と一緒に大切な冬の生活養生
薬膳では、
「食事+生活習慣」がセットです。
*首・お腹・足首を冷やさない
*脱衣所・トイレも暖かく
*ぬるめのお風呂でゆっくり
*寝不足を避ける
*水分はこまめに
冬は
冷え+脱水+血圧上昇
が重なりやすい季節です。
まとめ
*冬は血圧が上がりやすい
* 薬膳では「温める」「巡らせる」が大切
*減塩+温かい食事が基本
*鍋・汁物・漬物の塩分に注意
* 野菜・きのこ・海藻・大豆を増やす
冬の高血圧対策は、
薬だけでなく、毎日の食事がとても重要です。
「寒くなると血圧が高い」
「冬は塩辛いものが増える」
そんな方は、
薬膳の考え方を少し取り入れて、
体にやさしい冬の食事を心がけてみましょう。
当院では、
患者さんの体質に合わせた
冬の血圧対策と食事のアドバイスも行っています。
お気軽にご相談ください。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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