健康・医学

 高尿酸血症の患者さまの食事療法について

高尿酸血症は、血中の尿酸値が高くなる病状を指します。尿酸は体内で生成される物質で、過剰な尿酸が体内に蓄積すると、痛風や動脈硬化、腎機能障害などの原因となることがあります。尿酸値を適切に保つためには、食事療法が非常に大切です。以下は、高尿酸血症の患者さまが注意すべき食事のポイントをご紹介します。

1.プリン体の摂取を控える

尿酸はプリン体から生成されるため、プリン体を多く含む食品の摂取を控えることが基本的な対策となります。
特に内臓類(レバー、キモ、ハツなど)、魚の白子、イワシ、サバ、豚足、ビールなどは高プリン体食品として知られています。

2.アルコールの摂取を控える

アルコールは尿酸の排泄を妨げる効果があります。特にビールはプリン体も多いため、控えるよう心掛けましょう。

3.適切な水分摂取

水分をしっかりと摂取することで、尿酸を尿として排泄しやすくなります。
日常的に約2リットルの水分を摂取することを目指しましょう。

4.バランスの良い食事を

タンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取することで、体全体の健康をサポートします。
特に野菜や果物、豆類、穀物などを中心とした食事が推奨されます。

5.低脂質、低塩分の食事を心掛ける

脂質や塩分の過剰な摂取は、高血圧や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
これらの症状も尿酸値の上昇を助長する可能性があるため、注意が必要です。

6.食事のタイミング

大量に一度に食べるのではなく、1日3食をきちんと摂取することで、食事による尿酸値の急激な変動を避けることができます。

最後に、食事療法は患者さま一人ひとりの状態や体質に応じて変える必要があります。尿酸値の検査や食事の内容、摂取量について不安や疑問がある場合は、遠慮なくご相談ください。

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