健康・医学

脂肪肝②~健診で肝機能異常を指摘されたら、どうしたらいい?

健診で肝機能異常を指摘された場合、次のような診断、治療がすすめられます。

  1. 検査を受けましょう
    健診で異常があった場合、その値が一時的なものであることもあります。、再検査やさらに詳しい血液検査、画像検査(超音波、CT、MRIなど)を受けましょう。特に、以下の肝機能に関連する数値に注意します。~AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT、ALP、ビリルビンなどです。
  2. 原因の特定
    肝機能異常には、さまざまな原因があります。以下が一般的な要因です:

アルコール:過剰な飲酒は肝機能に悪影響を与えるため、摂取量を見直す必要があります。
脂肪肝:肥満や食生活が原因で、肝臓に脂肪が溜まることで肝機能が低下します。
ウイルス性肝炎:B型やC型肝炎ウイルスによる感染が原因で、慢性的な肝炎を引き起こすことがあります。
薬剤性肝障害:一部の薬剤やサプリメントが肝臓に負担をかけることがあります。
自己免疫性疾患:自己免疫性肝炎(AIH)や原発性胆汁性肝硬変(PBC)など、免疫異常が原因の疾患があります。
生活習慣:不規則な食生活や運動不足が肝機能に影響を与えることもあります。

  1. 生活習慣の改善
    肝機能を改善するために、以下の生活習慣の見直しが重要です:

飲酒制限:アルコールの摂取を控える、あるいは完全に断つことが推奨される場合があります。
食生活の改善:高脂肪、高カロリーの食事を避け、バランスの取れた食事を心がけます。特に野菜、果物、魚などが推奨されます。
運動習慣:定期的な有酸素運動が脂肪肝の改善に役立ちます。
ストレス管理:ストレスも肝機能に影響を与えるため、適切にストレスを解消する方法を取り入れましょう。

  1. 消化器内科の受診
    異常が継続する場合や、ウイルス性肝炎などの病気が疑われる場合、肝臓の専門医(消化器内科医)を受診し、適切な治療方針を立てることが大切です。

肝機能異常は早期発見と早期対処が重要なので、指摘を受けた場合は速やかに医師と相談し、適切な対応をとることが推奨されます。

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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック

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