暑い夏になると、だるさや食欲不振、疲れやすさなど「夏ばて」を感じる方が増えます。これは、体の「気・血・水」のバランスが乱れ、特に「気(エネルギー)」が不足することが原因です。薬膳では、体の機能を整え、暑さによる疲労を回復する食材を取り入れることが大切です。
- 夏ばてに効くおすすめ食材
1.1 気を補う食材
うなぎ:疲労回復、体力増強に効果的
鶏肉(ささみ・胸肉):消化にやさしく、元気を補う
豆類(緑豆、あずき):疲れやすい体にエネルギーを補給
1.2 体の熱を冷ます食材
きゅうり、トマト、すいか:体を冷やしながら水分補給
冬瓜(とうがん):利尿作用でむくみやほてりを解消
もも、なし:消化を助け、体のほてりを抑える
1.3 消化を助ける食材
しょうが、みょうが、しそ:胃腸を温め、食欲を増進
大根:消化を助け、体の熱をほどよく取る
はと麦(ヨクイニン):胃腸の働きを整える
- 夏ばてにおすすめの組み合わせレシピ
2.1 うなぎと冬瓜の煮物
ポイント:うなぎで気を補い、冬瓜で体の熱を取る
作り方:うなぎは軽く焼き、冬瓜とだしで煮る。味付けは薄めにして、消化を助けます。
2.2 トマトときゅうりの冷やしスープ
ポイント:体を冷やし、夏の疲れをやさしく癒す
作り方:トマト・きゅうり・大根を細かく切り、冷たいだしで和える。少量の塩とごま油で味付け。
2.3 緑豆とハト麦のおかゆ
ポイント:消化を助け、疲れやすい体をサポート
作り方:緑豆、ハト麦、米を一緒に炊き、やさしいおかゆにする。朝食や昼食におすすめ。
- 夏ばて対策の生活のポイント
暑い時間帯の外出を避ける
十分な水分補給を心がける(冷たい飲みすぎは控えめに)
消化にやさしい食事を小分けにして摂る
睡眠と休養をしっかりとる
暑い夏でも、薬膳食材を取り入れることで、体力を落とさず元気に過ごすことができます。無理せず、毎日の食事に少しずつ取り入れてみましょう。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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