早めの花粉症対策をおすすめします。
今年の花粉症シーズンは、大阪では2月中旬より始まり、暖冬のため、例年よりも早く、花粉量が多いと予想されています。
花粉症の予防としては、
①対症療法
②花粉との接触を減らす
③アレルギー体質の改善
といった方法があります。
①対症療法
対症療法の代表的な処方は、抗アレルギー剤(抗ヒスタミン剤やロイコトリエン拮抗薬)です。内服薬と点鼻薬・点眼薬があります。症状が出てからだとすぐには効果がないこともあるので、毎年症状が出る方には、1月下旬~2月上旬の早い時期からの内服をおすすめしています。
対症療法に用いる代表的な漢方薬は小青竜湯です。特に透明の鼻水の出る寒証タイプの方には有効です。抗アレルギー薬は眠気などの副作用があり、小青竜湯はそういった眠気の副作用はないので、眠気が出たら困る方にはおすすめです。ただ、黄色い鼻汁の出る熱証タイプの方には小青竜湯ではなく、石膏など、清熱の生薬の入った処方がおすすめとなります。
③アレルギー体質の改善
体質改善には、体質に合わせた漢方薬がすすめられます。寒証タイプの方には、体をあたため、冷えをとるような漢方薬をしばらく内服することにより、花粉症が軽減していくことがあります。また、熱証タイプの方では、清熱の漢方の継続により、花粉症体質の改善を期待します。
体質改善の漢方は、すぐには効果が期待できませんので、抗アレルギー薬や対症療法の漢方薬を内服して症状をおさえながら、じっくりと体質改善の漢方薬を継続していくことが望ましいと思われます。
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豊中市上野東 漢方内科・消化器内科の加地内科クリニック