梅雨の時期(6月頃)は、湿気が多くて体が重だるくなったり、食欲が落ちたり、胃腸の調子が乱れやすくなります。中医学ではこの時期の不調は「湿邪(しつじゃ)」の影響とされ、体の余分な「湿(しめり)」を取り除く食材が重要とされています。
〇 梅雨の時期におすすめの食材
・余分な水分を排出する「利水・利湿」食材
とうもろこし:利尿作用があり、体の水分代謝を助ける。ヒゲも漢方で使われます。
はと麦(ヨクイニン):体内の湿を取り、肌の調子も整える。お粥やスープに。
小豆:利尿・解毒作用。むくみやだるさのあるときに。甘さ控えめに煮て。
きゅうり:水分が多く体を冷やすが、むくみ取りにもおすすめ。 梅雨の熱っぽいときに。
冬瓜(とうがん):利尿作用があり、体の熱と湿を取る。あっさり煮物やスープに。
緑豆(りょくとう):清熱解毒・利尿作用があり、暑気あたり予防にも効果的。
・ 胃腸を整えて湿を追い出す食材
生姜(しょうが):胃腸を温め、湿を散らす。薬味やスープに加えて。
紫蘇(しそ):食欲増進、気の巡りをよくする。香りで胃もスッキリ。
大葉(青じそ):解毒・健胃作用があり、魚料理などに添えてさっぱり感を。
ねぎ・にんにく:体を温め、気を巡らせて、湿の停滞を防ぎます。
みょうが・しょうが:香味野菜は、気の巡りと食欲回復に効果的。
・ 食欲不振・消化不良に役立つ食材
梅干し:胃腸を引き締め、疲れや食欲不振に。殺菌効果もあり。
柑橘類(レモン・すだち・グレープフルーツ):胃をスッキリさせ、湿をさばく。食欲増進に。
ヨーグルト・発酵食品:腸内環境を整え、湿気による便通異常にも効果。
〇 梅雨におすすめの食べ方
「温かいもの」「蒸し物」「スープ」などで胃腸を冷やさずに
揚げ物・脂っこいもの・冷たいものは控えめに
香りのよいハーブや薬味(しそ、生姜、みょうが)でリフレッシュ
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック