脂質異常症の管理には、健康的な食用オイルを選ぶことが重要です。
おすすめの料理用オイルは、主に以下のようなものです:
- オリーブオイル
特徴: オリーブオイルは、モノ不飽和脂肪酸が豊富で、心臓病リスクの低減に寄与するとされています。特にエクストラバージンオリーブオイルは、抗酸化作用のあるポリフェノールを含んでおり、健康に良いとされています。
おすすめ用途: サラダのドレッシングや、炒め物、オーブン料理に適しています。 - アボカドオイル
特徴: アボカドオイルもモノ不飽和脂肪酸が豊富で、LDL(悪玉コレステロール)を下げる助けになるとされています。ビタミンEや抗酸化物質も多く含まれています。
おすすめ用途: 高温調理に向いており、炒め物やグリル、焼き物に使用できます。 - ごま油
特徴: ごま油には、セサミンという抗酸化作用のある成分が含まれています。ごま油はポリ不飽和脂肪酸も含んでおり、心血管健康に良いとされています。
おすすめ用途: 中華料理や和食の炒め物、ドレッシングに使用すると風味が豊かになります。 - フラックスシードオイル(亜麻仁油)
特徴: フラックスシードオイルは、オメガ-3脂肪酸(α-リノレン酸)を豊富に含んでおり、心血管の健康をサポートする働きがあります。特に、LDLの低下を助ける可能性があります。
おすすめ用途: 加熱には向かないため、サラダやスムージー、ヨーグルトに混ぜるのがおすすめです。 - ココナッツオイル(使用に注意が必要)
特徴: ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含んでおり、エネルギー源として体に吸収されやすいという特徴があります。ただし、飽和脂肪酸も多いため、使用量に注意が必要です。脂質異常症の管理には過剰な摂取を避けるべきですが、少量ならば調理に使えます。
おすすめ用途: 焼き物や炒め物に少量使用。 - カノラオイル(菜種油)
特徴: カノラオイルは、オメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸をバランスよく含んでおり、心血管の健康に良いとされています。加熱に強いので、日常的な調理に使いやすいです。
おすすめ用途: 揚げ物や炒め物に使用できます。
避けた方が良い油
トランス脂肪酸を含む油: マーガリンや一部の加工食品に含まれるトランス脂肪酸は、LDLコレステロールを増加させ、動脈硬化を進行させるため、可能な限り避けるべきです。
飽和脂肪酸が多いオイル: バターやラードなど、飽和脂肪酸が多いオイルは、過剰に摂取すると脂質異常症を悪化させる可能性があるため、適度に使用することが推奨されます。
脂質異常症の予防や改善には、オメガ-3やモノ不飽和脂肪酸を含むオイルを中心に、バランスよく摂取することが大切です。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック