健康・医学

のぼせに漢方のおすすめ

漢方医学では、「のぼせ」は主に「陰陽の不調和」によるものと捉えられます。代表的な原因としては、

1.陰虚火旺(いんきょかおう):

体内の「水」が不足し、相対的に体内の「熱」が過剰になる状態です。この「熱」が上昇することで頭部や顔に熱感、のぼせ、赤面などの症状が現れます。更年期の女性に多く見られる症状です。

2.気滞血瘀(きたいけつお):

「気」の流れが滞り、「血」の流れが悪くなることにより全身の循環が悪くなり、特に頭への血流が不均衡になるため、のぼせや頭痛が生じることがあります。

3.肝鬱(かんうつ):

ストレスや感情的な問題が原因で自律神経(肝)の機能が正常に働かず、気の流れが阻害されることです。自律神経(肝)は全身の気の流れを調整する役割を持っており、その機能が低下すると頭に「熱」がこもりやすくなり、のぼせや頭痛が発生します。

のぼせは、桂枝茯苓丸や加味逍遥散などの漢方薬を症状や体質に応じて処方いたします。効果が出るまで時間のかかることも多いので、気長く治療をお受けください。

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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック

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