冬は「むくみ」が起こりやすい季節です
寒い季節になると、
「足がパンパンに張る」
「靴下の跡がなかなか消えない」
「夕方になると顔や手がむくむ」
といったご相談が増えてきます。
冬のむくみは、冷え・運動量低下・血流の悪化に加え、心臓や腎臓の病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。
浮腫(むくみ)とは?
浮腫とは、皮膚の下に余分な水分がたまった状態です。
指で押すとへこみが残る場合は、医学的な浮腫の可能性があります。
冬にむくみが起こりやすい主な原因
① 冷えによる血流低下
寒さで血管が収縮すると、
・血液やリンパの流れが滞る
・水分が末端にたまりやすくなる
ため、特に足のむくみが目立ちます。
② 運動不足・筋力低下
冬は外出や歩行量が減りがちです。
ふくらはぎの筋肉(ポンプ作用)が使われないと、
下半身の水分が心臓に戻りにくくなり、むくみが悪化します。
③ 心不全
心臓の働きが弱くなると、血液を十分に送り出せず、
・足のむくみ
・体重増加
・息切れ
が同時に起こることがあります。
〇高齢者の冬のむくみで特に注意すべき原因です。
④ 腎臓の病気(慢性腎臓病など)
腎臓は体内の水分・塩分を調整しています。
腎機能が低下すると、
余分な水分や塩分が排出できず、むくみが出やすくなります。
⑤ 塩分のとりすぎ
冬は
・鍋料理
・漬物
・インスタント食品
が増え、知らないうちに塩分過多になりがちです。
塩分が多いと体は水分をため込み、むくみを悪化させます。
冬の浮腫の治療と対策
① 原因疾患の評価が最優先
むくみが続く場合は、
・心臓
・腎臓
・肝臓
などの検査が必要になることがあります。
特に
☑ 急にむくみが強くなった
☑ 体重が短期間で増えた
☑ 息切れを伴う
場合は、早めの受診をおすすめします。
② 生活習慣の工夫
・体を冷やさない
- 足首・ふくらはぎを温める
- 入浴で血流改善
・軽い運動
- 室内での足踏み
- かかとの上げ下げ運動
・塩分控えめの食事
- だしの旨味を活用
- 加工食品を控える
③ 薬物療法
原因に応じて、
- 利尿薬
- 心不全治療薬
- 腎臓保護薬
などを適切に使用します。
※自己判断で利尿薬を増減するのは危険です。
④ 漢方治療という選択肢
体質や症状に応じて、
- 五苓散(水分代謝を整える)
- 当帰芍薬散(冷え・血流改善)
- 防已黄耆湯(下半身のむくみ・体力低下)
などを用いることもあります。
西洋薬と併用することで、体にやさしく調整できる場合もあります。
こんなむくみは要注意
- 朝からむくみが強い
- 片側だけのむくみ
- 呼吸が苦しい
- 急激な体重増加
これらは病気のサインの可能性があります。
まとめ
冬のむくみは、
* 冷えや運動不足だけでなく
* 心臓・腎臓の病気が関係していることも多い
「年のせい」「冬だから仕方ない」と放置せず、
気になるむくみは早めにご相談ください。
当院では、生活指導・西洋医学・漢方を組み合わせた治療を行っています。
冬を安心して過ごすために、一緒に対策していきましょう。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
楽な胃カメラ・大腸内視鏡の加地内科クリニック