トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一種で、その特有の化学構造が健康に悪影響を及ぼす可能性があるとされています。トランス脂肪は自然界にも存在しますが、主に食品加工過程で人工的に生成されることが多いです。この人工的に生成されるトランス脂肪酸が特に健康リスクが高いとされています。
トランス脂肪酸の多い食品
トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニング、ファーストフード、焼き菓子、スナック菓子など、多くの加工食品に含まれています。これらの食品は長持ちすることが求められるため、トランス脂肪を使用することが一般的です。
健康への影響
トランス脂肪酸の摂取は多くの健康問題に関連しています。特に次のようなリスクが指摘されています:
1.血管障害: トランス脂肪は悪玉(LDL)コレステロールを増加させ、良好なコレステロール(HDL)を減少させることにより、心臓や脳の血管障害のリスクを増加させます。
2.炎症: 体内の炎症反応を促進し、これが心血管疾患や糖尿病などの慢性疾患のリスクを高める可能性があります。
3.インスリン抵抗性: 糖尿病のリスクを増加させる可能性があります。
健康のためにできること
多くの国々では、トランス脂肪の健康への悪影響を受けて、その使用や含有量を規制する動きが進んでいます。消費者としては、食品のラベルを注意深く確認し、トランス脂肪の含有量を把握することが重要です。一般的には、トランス脂肪の摂取は可能な限り避けることが推奨されています。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック