高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる状態で、放置すると痛風や腎臓病のリスクが高まります。特に暑い季節は症状が悪化しやすいため、注意が必要です。
1. 夏に尿酸値が上がりやすい理由
- 脱水による尿酸濃縮
暑さで汗をかくと体内の水分が減り、尿酸が血液中に濃縮されます。 - ビールやアルコール摂取の増加
夏はビールや冷たいお酒を飲む機会が増え、プリン体摂取量が増えると尿酸値が上昇します。 - 食欲不振や偏食による栄養バランスの乱れ
暑さで食欲が落ちると、冷たい麺類や甘い飲み物に偏り、尿酸の排泄が妨げられます。
2. 高尿酸血症におすすめの食生活
① 水分をしっかり摂る
- 1日1.5〜2Lを目安にこまめに水分補給
- ミネラルウォーターや麦茶がおすすめ
- 甘いジュースやアルコールは控えめに
② プリン体の多い食品を控える
- 肉類(特に内臓系)
- 魚介類(イワシ、カツオ、サンマなど)
- ビールや発泡酒は尿酸を上げやすいため要注意
③ 野菜や果物を積極的に
- キュウリ、トマト、ナスなど夏野菜
- スイカやメロンなど水分の多い果物
- 食物繊維や水分で尿酸排泄を助けます
④ 良質なタンパク質を適量
- 鶏胸肉や卵、豆腐、納豆
- 過剰摂取は避け、バランスよく
3. 生活習慣のポイント
- 適度な運動:朝や夕方の涼しい時間帯にウォーキング
- 体重管理:肥満は尿酸値上昇のリスク
- 定期的な尿酸値チェック:暑い季節こそ測定を習慣化
まとめ
夏は脱水や食生活の乱れで、高尿酸血症が悪化しやすい季節です。
水分補給・食事バランス・適度な運動を意識して、尿酸値をコントロールしましょう。
痛風発作や腎障害のリスクを減らすためにも、早めの予防が大切です。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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