残暑が続くこの時期、まだまだ暑さが体にこたえますね。夏の疲れが残る体は、胃腸が弱くなり、だるさや食欲不振を感じやすくなります。そんなときにおすすめなのが、季節の薬膳素材です。
1. 胃腸を整える食材
- 山芋(長芋・自然薯)
消化を助け、疲れた胃腸を回復させます。すりおろしてとろろにしたり、煮物に加えると優しい味わいに。 - はと麦
余分な水分を排出し、むくみやだるさを改善。スープやおかゆに入れると食べやすいです。
2. 夏の疲れを補う食材
- うなぎ
暑さで消耗した体力やエネルギー(気)を補います。蒲焼だけでなく、山椒や生姜を添えると消化も助けます。 - なつめ(大棗)
血を補い、体力回復に役立ちます。煮出してお茶にしたり、スープに加えると自然な甘みが楽しめます。
3. 体の熱を冷ます食材
- きゅうり・冬瓜
体内の余分な熱や水分を調整します。サラダやスープで取り入れるのがおすすめ。 - 緑豆
余分な熱を取り、のぼせやほてりを鎮めます。スープやお汁粉の具材として活用できます。
4. 食べ方のポイント
- 体にやさしく、消化しやすい調理法を心がけましょう(蒸す・煮る・とろろにするなど)。
- 暑さで水分が失われやすいため、スープやおかゆでこまめに補給。
- 甘みや塩味は控えめに。薬膳素材の自然な味を活かすのがポイントです。
残暑はまだまだ続きますが、薬膳素材を上手に取り入れることで、夏の疲れをやさしく癒し、元気に秋を迎える準備ができます。毎日の食事に少しずつ取り入れてみてください。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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