春は東洋医学で「肝(かん)」(自律神経系)の季節とされていて、特に春先は「肝気(かんき)」が高ぶりやすく、イライラ、不眠、頭痛、目の疲れ、気分の浮き沈みなどが起こりやすい時期です。こうした「肝気の不安定さ」をととのえるには、肝の気をめぐらせ、気の停滞(気滞)を解消する漢方薬が用いられます。
以下は春先の肝気の乱れを整える代表的な漢方薬です:
(1) 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
効果:イライラ、不眠、動悸、神経の高ぶり、ストレスによる不調
おすすめのタイプ:神経が過敏で、ちょっとしたことが気になる人
(2) 加味逍遥散(かみしょうようさん)
効果:気分の落ち込み、月経前症候群(PMS)、冷えやのぼせが混在するタイプ
おすすめのタイプ:情緒不安定・ストレスに弱い・更年期の女性にもおすすめ
(3) 抑肝散(よくかんさん)
効果:怒りっぽさ、イライラ、神経過敏、不眠、小児の夜泣きなど
おすすめのタイプ:肝気が高ぶっていて落ち着かない人向け
(4) 香蘇散(こうそさん)
効果:軽い気鬱、ストレスによる胃腸不調、風邪の初期(気虚+気滞)
おすすめのタイプ:神経質でストレスに弱く、胃腸が弱めの人
(5) 四逆散(しぎゃくさん)
効果:イライラしやすい、胸やお腹の張り、不眠、PMSなど
おすすめのタイプ:怒りっぽくてストレスが溜まりやすい人
春先の体調・気分不良に漢方で体の内側から「気」を調えていきましょう。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック