梅雨の時期は湿気と気温の変化により、のどに違和感や痛みを感じやすくなる時期です。東洋医学でも「湿邪(しつじゃ)」や「風邪(ふうじゃ)」がのどに影響を及ぼすとされ、のどを潤し、炎症を鎮める食材の選び方がポイントになります。
◎梅雨の時期ののどの痛みにおすすめの食材
〇果物
びわ
→のどを潤し、炎症を抑える。生食または蒸し煮がおすすめ。
〇野菜
大根
れんこん
白ねぎ
→抗炎症・去痰作用があり、咳やのどの腫れにも対応
〇自然食品
はちみつ
梅干し(少量)
黒きくらげ
→はちみつは保湿・殺菌、梅干しは抗菌、黒きくらげは潤肺作用
〇穀類・豆類
もち米(お粥)
豆腐(温奴など)
→胃腸をいたわりながら、やさしく栄養補給できる
〇ハーブ・香味
金柑(甘煮)
生姜(すりおろし)
シソ、ミント
→風邪やのどの腫れに効果的。温め効果と香りで気の巡りを促進
〇 飲み物
麦門冬茶
はちみつ大根湯
れんこん湯
→のどを潤す民間療法として人気。特に乾いた咳におすすめ。
◎食べ方の工夫ポイント
冷たいものは控えめに(常温〜温かい料理がのどに優しい)
蒸す・煮る・とろみをつける調理で刺激を抑える
酸味や辛味は控えめに(痛みや腫れがあるときは刺激になりやすい)
水分補給をこまめに(脱水や粘膜乾燥を防ぐ)
◎簡単おすすめレシピ
・大根とはちみつのシロップ漬け
→ 大根を角切りにしてはちみつに漬け、一晩おく。シロップをお湯で割って飲む。
・れんこんと黒きくらげのスープ
→ 鶏だしベースでやさしく煮込む。風味づけにごま油少々。
・びわのコンポート(低糖)
→ びわを蒸して少量のはちみつと一緒に。のどに優しいデザート。
◎のどの痛み+以下の症状があれば、ご注意ください
発熱・白苔・強い腫れ:細菌性咽頭炎・扁桃炎の可能性 → クリニックに相談ください
乾いた咳+痛み:ウイルス性やアレルギー性の可能性→ クリニックに相談ください
梅雨の寒暖差+疲労で免疫低下 → 養生+休息+潤い食材が重要、漢方もおすすめ
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック