健康・医学

SGLT2阻害薬の糖尿病以外の効果

SGLT2阻害薬(SGLT2 inhibitor)は、糖尿病の治療薬として登場しましたが、現在では糖尿病以外にも多くの効果があることがわかり、非常に注目されています。

🩺 代表的な薬剤名:
ダパグリフロジン(フォシーガ)
エンパグリフロジン(ジャディアンス)
カナグリフロジン(スーグラ) など

🌟【SGLT2阻害薬の糖尿病以外の効果】
SGLT2阻害薬は、単なる血糖降下薬を超えて、多臓器にわたる恩恵があることがわかっています。

  1. 心不全の予防・治療
    最も注目されているのが心不全への効果です。
    糖尿病の有無にかかわらず、心不全の再入院率や死亡率を有意に低下させることが臨床試験で証明されています。
  2. 慢性腎臓病(CKD)への保護効果
    糖尿病性腎症だけでなく、非糖尿病性慢性腎臓病にも腎保護効果があると報告されています。
    糸球体過剰ろ過の是正、腎臓の酸化ストレスの抑制、尿中タンパクの減少などが作用機序に関与します。
  3. 体重減少・血圧降下
    尿糖排泄によるカロリー損失で体重が減少(約2〜3kg程度)すると報告されています。
    ナトリウムも同時に排泄されるため、利尿作用と血圧降下効果(約3〜5mmHg)があると報告されています。
  4. 肝脂肪減少(脂肪肝(MAFLD/MASH)への可能性)
    体重減少やインスリンの感受性を改善するなどにより、肝脂肪を減少させる効果があるとされ、脂肪肝(MAFLD/MASH)への応用が期待されています。
  5. 高尿酸血症への改善
    SGLT2阻害薬は尿酸排泄を促進し、高尿酸血症や痛風のリスクを低下させる可能性があります。

まとめ:SGLT2阻害薬の糖尿病以外の主な効果
心不全:心不全の改善
腎疾患:腎機能障害の進行抑制
体重:体重減少
血圧:利尿作用による自然な降圧効果
肝臓:肝脂肪の改善(脂肪肝(MAFLD/MASH)の補助療法)
尿酸:尿酸値の低下による痛風予防


豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック

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