認知症の症状は様々ですが、大きくは以下の2つに分類されます。
1.中核症状:
記憶・注意・判断力の低下、日付や場所などのがわからなくなるなどの認知機能障害。
2.周辺症状:
興奮、攻撃性、意欲の低下、不安、徘徊、異常行動、睡眠異常、幻覚、妄想 など。
漢方薬では、特に周辺症状に対して、抑肝散が有効なことが多く、重用されています。
また、中核症状に対しても、八味地黄丸、人参養栄湯、釣藤散などが有効なことがあります。ただ、すぐに効果が出にくいことがあるので数ヶ月単位での長期の内服をおすすめします。
西洋薬の抗精神病薬や睡眠薬は、副作用が問題になることがあるため、比較的副作用の少ない漢方薬はまず試したい処方といえます。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック