― 放っておかないために知っておきたい基礎知識と対策 ―
健康診断や超音波検査で「脂肪肝がありますね」と言われ、不安になった方も多いのではないでしょうか。脂肪肝は初期には自覚症状がほとんどない一方で、進行すると肝臓だけでなく全身の健康に影響を及ぼすことがあります。ここでは、脂肪肝の基本と、今日からできる対策を分かりやすく解説します。
脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰にたまった状態を指します。主に次の2タイプがあります。
- アルコール性脂肪肝:飲酒量が多いことが原因
- 非アルコール性脂肪肝(NAFLD):飲酒習慣がほとんどなく、肥満・運動不足・糖尿病・脂質異常症などが関与
近年は後者が増えており、生活習慣病との関連が深いのが特徴です。
放置するとどうなる?
脂肪肝そのものは軽症でも、放置すると炎症(脂肪肝炎)→線維化→肝硬変→肝癌へ進行することがあります。さらに、心筋梗塞や脳卒中など動脈硬化性疾患のリスクが高まることも分かっています。
治療の基本は「生活習慣の見直し」
現在、脂肪肝に対する特効薬は限られており、治療の中心は生活改善です。
1)食事
- 食べ過ぎを避け、腹八分目を意識
- 揚げ物・甘いお菓子・清涼飲料水を控える
- 野菜・海藻・きのこ・大豆製品・魚を積極的に
2)運動
- ウォーキングなどの有酸素運動を週3~5回、1回20~30分
- 無理のない範囲で継続が最優先
3)体重管理
- 目安は現在の体重の5~7%減量
- 急激な減量は逆効果になることがあるため注意
4)飲酒
- できれば休肝日を設ける
- 医師から制限を指示されている場合は必ず守りましょう
薬や定期フォローも大切
糖尿病、脂質異常症、高血圧がある場合は、それぞれの治療を適切に行うことが脂肪肝改善につながります。
また、血液検査や超音波検査での定期的な経過観察が重要です。
まとめ
脂肪肝は「よくある所見」ですが、決して軽視してよい状態ではありません。
早い段階から生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関と連携することで、改善・進行予防が十分に可能です。
「少し気になる」「何から始めればいいか分からない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
日々の小さな積み重ねが、肝臓と全身の健康を守ります。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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