冬は寒さや年末年始の行事が重なり、脂質異常症の管理が乱れやすい季節です。寒冷刺激による血管収縮、運動量の低下、食生活の変化が重なると、動脈硬化や心血管イベントのリスクが高まりやすくなります。ここでは、冬に特に意識したい生活習慣のポイントを整理します。
1.寒さ対策は「血管ケア」の基本
寒い環境では血管が収縮し、血圧や心臓への負担が増えます。
- 外出時は首・手首・足首を温める
- 室内の温度差を小さく(脱衣所・トイレの保温)
- 起床時は急に動かず、布団の中で手足を動かしてから立ち上がる
血管を冷やさない工夫が、脂質異常症の合併症予防につながります。
2.冬こそ「軽めでも継続できる運動」を
寒さで活動量が落ちやすい冬は、無理のない運動を習慣化することが重要です。
- 天候の良い日は20~30分の散歩
- 室内ではストレッチやラジオ体操
- 食後すぐを避け、体が温まってから実施
激しい運動よりも、毎日続けられる強度を意識しましょう。
3.年末年始の食事は「質」と「量」に注意
冬は脂質や糖質が多くなりがちです。
- 揚げ物・肉の脂身・甘い菓子の摂りすぎに注意
- 青魚(サバ・イワシ)、大豆製品、野菜・海藻を意識
- アルコールは休肝日を設け、量を控えめに
「腹八分目」と「ゆっくりよく噛む」ことも、脂質管理に有効です。
4.入浴はリラックスしながら安全に
冬の入浴は血流改善に役立ちますが、急激な温度変化には注意が必要です。
- 脱衣所を暖める
- ぬるめ(38~40℃)のお湯に10~15分
- 食後すぐ・飲酒後の入浴は避ける
安全な入浴習慣は、心血管リスクの低減にもつながります。
5.服薬中の方は「自己判断で中断しない」
寒くなると体調変化から自己判断で薬を減らしたり中断したりする方がいますが、脂質異常症の治療は継続が重要です。
- 定期的な採血で数値を確認
- 副作用や不安があれば早めにご相談ください
まとめ
冬は脂質異常症にとって注意が必要な季節ですが、
- 体を冷やさない
- 無理のない運動を続ける
- 食事の質と量を整える
- 薬物治療を継続する
これらを意識することで、春に向けた良好なコントロールが可能になります。
気になる症状や生活習慣の不安があれば、いつでもご相談ください。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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