頻尿は、西洋医学的には、過活動膀胱、残尿、多尿、膀胱炎、心因性などの原因があります。
腫瘍などの重大な病気が隠れていることもあるので、なかなか改善しない場合には、泌尿器科的な検査も必要になります。
漢方医学的には、体質によって主に以下のタイプがあります。
1.腎陽虚(じんようきょ)タイプ:
加齢に伴い、夜間にトイレに行く回数が多くなるタイプです。
年とともに寒がりになり、手足が冷えやすくなります。
→八味地黄丸などの腎虚の漢方薬を用います。
2.寒凝(かんぎょう)タイプ:
体が冷えて頻尿になるタイプで、我慢できない尿意や残尿感を伴いやすいです。
→お腹を温める漢方薬で治療します。
3.肝うつ気滞(かんうつきたい)タイプ:
ストレスや緊張で尿が近くなるタイプです、
頻尿の他、残尿感、くりかえす下痢や便秘などの症状を伴うこともあります。
→気の流れをスムーズにする漢方薬(理気剤)などで治療します。
4.湿熱(しつねつ)タイプ :
膀胱炎になりやすく、下腹部に熱がこもりやすいタイプです。
脂っこいものや刺激物、アルコールなどをよくとる方に多いです。
→湿熱を除去する漢方薬で治療します。
冷えや熱、ストレスなど、原因によって使用する薬剤も変わりますので、体質を診断した上で、個々の患者さまに応じた漢方薬を処方しております。
西洋薬でも改善しないような方や体質改善を希望される方は一度ご相談ください。