もち麦がダイエット食として人気の大麦ですが、腸活においては、潰瘍性大腸炎の臨床所見を改善する食事療法として注目されました。
発芽大麦は、便通を改善し、腸内の善玉菌を増やし、酪酸を増加させ、便を酸性化することで、腸内環境を整える効果があります。大麦には、βグルカンという水溶性食物繊維が豊富で、これが善玉菌の餌になって腸内環境を整えるのに効果を発揮します。
大麦の種類としては、押し麦、もち麦、スーパー大麦(バーリーマックス)などがありますが、 この中でも、もち麦がおいしいと人気です。スーパー大麦も近年オーストラリアで開発され、食物繊維豊富なのでおすすめです。白米に混ぜて炊くだけでおいしい大麦ご飯ができあがります。
βグルカンの効果としては、
①整腸作用、②免疫機能の調節作用、③糖・脂質代謝の改善作用、④血糖値上昇抑制作用、⑤血圧調整作用などがあります。
ダイエットに人気のもち麦ですが、ダイエット効果だけでなく、健康維持のために食生活に取り入れることをおすすめします。
参考:松尾恒夫 「健康の9割は腸内環境で決まる」(PHP新書)
-------------------
豊中市上野東 漢方内科・消化器内科の加地内科クリニック