〜寒さによる頻尿の原因と対策〜
冬になると
「トイレが近い」
「夜中に何度も起きる」
といったご相談が増えます。
寒い季節の頻尿は、病気だけでなく、寒さや生活習慣が関係していることも多く、
日常の工夫で改善できる場合もあります。
なぜ冬に頻尿が増えるの?
① 寒さで尿が作られやすくなる
体が冷えると血管が収縮し、
体の余分な水分が尿として排出されやすくなります。
② 膀胱が冷えて過敏になる
下腹部や腰が冷えると、
膀胱が刺激に弱くなり、少量で尿意を感じやすくなります。
③ 水分のとり方の変化
- 夕方以降にまとめて飲む
- コーヒーやお茶が増える
これも頻尿の原因になります。
まず見直したい生活対策
● 体を冷やさない
- 腹巻き、カイロ、厚手の下着
- 下腹部・腰・足首を温める
● トイレ習慣を整える
- 我慢しすぎない
- ただし「少しの尿意ですぐ行く」癖はつけない
● 夕方以降の水分のとり方
- 寝る前の大量摂取を避ける
- 少量ずつこまめに
漢方による頻尿対策
※体質・症状により使い分けます。
● 冷えが強く、夜間頻尿が多い方
- 八味地黄丸
→ 腎・膀胱の働きを助け、
冷えによる頻尿を改善します。
● 高齢の方で体力が落ちている場合
- 牛車腎気丸
→ 八味地黄丸に水分調整作用を加えた処方。
● ストレスや緊張でトイレが近い方
- 桂枝加竜骨牡蛎湯
→ 自律神経を整え、尿意の過敏を抑えます。
頻尿におすすめのお茶
冷たい飲み物は避け、温かいお茶を少量ずつ。
- ほうじ茶・番茶
胃腸にやさしく刺激が少ない - 生姜入り番茶
体を温め、膀胱の冷えを防ぐ - 黒豆茶
体を温め、むくみ対策にも◎
※コーヒー・緑茶(濃いもの)・アルコールは控えめに。
頻尿対策に役立つ食事
● 体を温める食材
- かぼちゃ
- にんじん
- ねぎ
- 生姜
- 羊肉(少量)
● 膀胱を冷やさない食事の工夫
- 冷たいサラダ・果物は控えめ
- 温かい汁物・煮物を中心に
● 夕食は薄味・腹八分目
夜間頻尿の予防になります。
こんな頻尿は要注意
次のような場合は、病気が隠れていることがあります。
- 急に頻尿になった
- 排尿時の痛み・血尿
- 尿が出にくい
- のどが異常に渇く
- 夜に何度も起きて眠れない
前立腺肥大症、過活動膀胱、糖尿病、膀胱炎などの可能性があります。
我慢せずご相談ください。
まとめ
- 冬の頻尿は「冷え」と「生活習慣」が大きく関係
- 下腹部と腰を温めることが基本
- 漢方・お茶・食事で体を整える
- 気になる頻尿は早めに受診を
寒い冬も、安心して眠れる毎日のために、
頻尿対策を始めましょう。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科
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