たけのこの美味しい季節になってきました。たけのこには、健康に役立つ様々な効能があります。薬膳でも春の野菜としておすすめの食材です。たけのこの効能をあげてみましょう。
- 体の中の「熱」を冷ましてくれる
春は体に熱がこもりやすい季節。たけのこは“涼しい性質”を持っていて、ほてりやのぼせ、イライラを落ち着かせてくれる働きがあります。
*たけのこには、苦みがあるのですが、苦みのある食材には体を冷やす働きがあります。
- 体の中の「よぶんな水分や老廃物」を出してくれる
たけのこにはむくみを取る働きがあり、尿を出しやすくする力もあります。冬の間にため込んだ不要なものを出して、体をスッキリさせてくれます。
*たけのこは、カリウムが豊富です。
カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、むくみ解消や血圧のコントロールを改善する効果が期待できます。
- お腹の調子を整えてくれる
たけのこは食物繊維がたっぷり。便秘ぎみの方や、お腹の中をキレイにしたい人にはとてもおすすめ。春のデトックスにもぴったりです。
*たけのこには、消化を助ける酵素(タンパク質分解酵素) が含まれているので、 、胃のもたれ解消に効果的です。
*たけのこには、不溶性食物繊維が多く含まれ、便通改善や腸内の老廃物の排出に役立ちます。腸内の善玉菌を増やし、腸活にも効果的です。
- 気分をリラックスさせてくれる
春は「気(き)」の流れが乱れやすく、イライラしがち。たけのこはその流れを整えて、心を落ち着ける助けになります。
*たけのこに含まれるポリフェノールやチロシンは、抗酸化作用があり、細胞の老化防止に役立つと言われています。また、脳の伝達物質の材料にもなるため、集中力や気分の安定にも関与する可能性があります。
〇 注意ポイント
体を冷やす作用があるので、冷えやすい人は食べすぎに注意。
しょうがやねぎなど温める食材と一緒に調理するとバランスがとれておすすめ。
胃腸が弱い方は、温かい料理(煮物・スープ)にするのがいいでしょう。
アク(苦味)があるので、ゆでてから使いましょう。
(米ぬかや唐辛子を入れてゆでるのがおすすめ)
たけのこは「春のデトックス食材」とも言える存在です。冬にたまった老廃物を出して、体を軽やかに整えるのにぴったりです。是非、旬の季節に食べましょう。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科 加地内科クリニック