最近の研究で、便の回数が少ない人と便が硬い人は、認知症になりやすいことがわかりました。また、便秘症では、パーキンソン病などの脳の病気や腎臓の病気にもかかりやすいとのことです。便の腸管での通過時間が遅れるほど、腸内細菌が乱れて、酪酸などの短鎖脂肪酸が減少し、酸化ストレスを引き起こし、免疫が異常更新して、全身の炎症を起こしやすくなると考えられます。その結果、認知症などの脳の異常を起こしやすくなると考えられます。
高齢の方では、認知症リスクを減らすためにも、できるだけ便秘にならないように食生活を整え、運動量を増やすなどの工夫が大切です。便秘薬の調整が大切ですので、ぜひ、ご相談ください。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック