低HDL血症は、血中のHDL(高密度リポプロテイン)のレベルが通常より低い状態を指します。HDLは「善玉コレステロール」とも呼ばれ、体内の余分なコレステロールを肝臓に運び、それを体外に排出する役割を担っています。そのため、HDLのレベルが低いと心臓や脳の血管疾患のリスクが高まる可能性があります。
低HDL血症の原因
1.遺伝的要因
2.生活習慣:
喫煙、過剰なアルコール摂取、不健康な食事(特にトランス脂肪や飽和脂肪が多い食事)、運動不足などが原因でHDLが低下することがあります。
3.肥満:
肥満はHDLの低下と関連しています。
4.病気や他の健康状態:
糖尿病、腎疾患、肝疾患などもHDLの低下を引き起こす可能性があります。
また、薬剤によってはHDLの低下を引き起こすことがあります。
治療
1.生活習慣の改善:
まずは、悪い生活習慣を改善することから始めましょう。
定期的な運動、禁煙、アルコール摂取の制限、健康的な食事(特にオメガ3脂肪酸が豊富な魚などをを増やし、トランス脂肪や飽和脂肪を減らす)が推奨されます。
2.薬物療法:
HDLを増やす薬剤の使用が必要か、医師と相談しましょう。
3.定期的な医療チェック
低HDL血症の程度と原因や合併症に応じて、治療方針が変わりますので、ぜひ、ご相談ください。
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豊中市上野東 消化器内科・漢方内科の加地内科クリニック